コーヒーは好きだけれど、家で淹れるのはちょっとハードルが高いなぁ…
豆のこととかよく知らないし、難しそう。道具もどうしようか悩んで、面倒になってきちゃう。
今でこそおうちでハンドドリップが習慣になっているわたしですが、数年前はこんなかんじでした。
興味はあっても、踏み込めない時期があったよ!
この記事では、家カフェをより楽しむきっかけになった1冊を紹介します。
「たぶん彼女は豆を挽く」という本が、わたしをコーヒーの世界にグイッと引き込んでくれました。
笑顔でコーヒーを淹れる。
ささやかかもしれないけれど、そんな時間は一生モノ!だと感じています。
詳しくみていきましょう。
「たぶん彼女は豆を挽く」について
紹介する本はこちら。
どんな本?
著者 | 庄野雄治(しょうの・ゆうじ)さん |
タイトル | 「たぶん彼女は豆を挽く」 |
定価 | 600円(+税) |
出版社 | 発行所:ミルブックス 発売:サンクチュアリ出版 |
初版年月 | 2019年7月 |
ページ数 | 187ページ |
新装版で復刊されたこの本。
2010年に発表された書籍に、50編の書き下ろしエッセイが加えられたものです。
まず惹かれたのは表紙のデザイン。
コーヒーの香りがふわっと香るような、やさしい茶色が目印です。
中身をのぞいてみたくなる、詩的なタイトルもいいですよね。
著者・庄野雄治さんってどんな人?
著者の庄野雄治さんはコーヒー焙煎人。
徳島県でお店を営みながら、文筆家としても活躍されている庄野さん。
「たぶん彼女は豆を挽く」では、著者とコーヒーの関わりから、営まれている「アアルトコーヒー」のエピソードまで綴られています。
味わい深い文章も、とても魅力的なんです。
アアルトコーヒーの豆、ぜひ購入してみたいと思ったのですが、今(2023年3月現在)は新規の受付をしていないみたい。
いつかお店まで足を運んでみたいなーと思っています。
本の構成
「たぶん彼女は豆を挽く」は、大きく分けて2部構成です。
- A-side ささやかだけれど、役に立つコーヒーのこと
- B-side アアルトコーヒーの日々
前半はコーヒーの知識やおいしく淹れるコツについて。
対談をしながらのコーヒー教室も、ハンドドリップに興味のある人やコーヒー初心者には、見逃せないポイントです。写真も挿入さてていて、分かりやすいですよ。
穏やかな文体で、コーヒーの世界へやさしく導いてくれます!
後半はお店を営むことについて。
お店を持つに至るまでのエピソードや、お店やコーヒーに対する想いが、実直な言葉で綴られています。
決して教科書的な本ではないのですが、
わたしがおうちでハンドドリップを楽しめるようになったのは、この本のおかげ!
次の項目でもっと詳しく掘り下げていきますね。
「たぶん彼女は豆を挽く」の感想
ここからは、「たぶん彼女は豆を挽く」を読んだ感想をお伝えします。
わたしがこの本を読んだのは、2019年。(新装版が発売された年ですね!)
すでにコーヒーは大好きだったのですが、あまり知識もないままテキトウに淹れていた頃。
読んだ後、コーヒーの時間がより楽しく自由になったのは間違いなしです!
ゆるっと文章として楽しみつつ、学びもたくさんありました☆
どんなふうにコーヒーライフが変化したのか?ひとつずつ見ていきましょう。
①コーヒーとの距離が近くなる
コーヒーを家で淹れてみたいけれど…難しそう。美味しく淹れられるの?
おうちコーヒーの最初の障壁は、こんなマインドな気がします。
「たぶん彼女は豆を挽く」を読んだあとは、そんなお堅い考えがスッキリ解けるよう。
はやく読めばよかったなーと感じました。
ページをめくると、まず詩のような序文から始まります。ほんとは全部を抜粋したいけれど、特に好きな箇所だけを引用させていただく。
町の小さな喫茶店で飲むコーヒー
仕事の合間の良く冷えた缶コーヒー
おばあちゃんが淹れてくれるミルクと砂糖たっぷりのインスタントコーヒー
全て愛すべき時間です
「たぶん彼女は豆を挽く」庄野雄治・著 2ページ
…今すぐコーヒーを飲みたくなりませんか。
お店を営みコーヒーを生業にされている著者の文章に、「缶コーヒー」や「インスタントコーヒー」が。
最初に読んだときは「意外!」と思ったのですが、読み進めると納得感がありました。
コーヒーは「簡単で美味しい」もの。気軽に楽しめるコツが、この1冊に散りばめられています。
コーヒーが好きな人は、必ずお手元にコーヒーの準備を忘れずに。(ゼッタイ飲みたくなるから!)
ふだんコーヒーを飲まない人も、「ちょっと試してみようかな…」と興味をそそられるハズです。
こんなふうに、コーヒーとの距離をグッと縮めてくれる本なんです。
②淹れ方や道具の選び方が分かる
家でコーヒーを淹れてみよう!と思ったときに、これまた分からないのが淹れ方や必要な道具のこと。
「たぶん彼女は豆を挽く」には、必要な知識もひと通り書かれているので、安心してください。
おうちで気軽にコーヒーを楽しむ基本の術は、この本から学びましたよ!
たまに復習で読み返すと、まだまだ気付きがあるから、楽しい!
庄野さんの文章には「こうしなさい!」という圧がまったくないのが潔くてステキです(笑)
「こうすれば良いですよ~大丈夫大丈夫~!」と背中を押してくれます。
小さなコツさえ身に付けてしまえば毎日、いや朝昼晩でも大丈夫。何も臆することはないし、面倒くさがることもない。さあコーヒーを淹れてみよう。
「たぶん彼女は豆を挽く」庄野雄治・著 13ページ
③コーヒー豆を買うことが日常の楽しみに
近所の大型スーパーに行けば、日用品から食材までぜんぶ揃ってしまいます。
コーヒー豆だってそう。わざわざ買いにくという発想すら、「たぶん彼女は豆を挽く」を読むまではありませんでした。
喫茶店でお豆を買ってみようかな?
そう思い立って足を運んでみたのも、この本のおかげ。
100gだけ近所の喫茶店のブレンドを買って、家でコリコリ豆を挽く時間、めっちゃいいです。教えてくださったことに感謝しかない。
後半のエッセイでは、著者のお店やコーヒー豆に対する想いや家族のこと、仕事のことが綴られています。
コーヒーの魅力が深く伝わり、楽しみ方をもっと広げてみたくなるんです。
それでも、軸になっているのはこの考え方。
湯の温度やコーヒー豆の挽き方はもちろん大切なのだけれど、一番大切なのは笑顔で楽しく淹れること。
「たぶん彼女は豆を挽く」庄野雄治・著 111ページ
楽しくて簡単で美味しいコーヒーを、もっと自由に!そんなコーヒーの魅力をこの本から教えてもらいました。
日常を楽しむスイッチに、あなたも試してみては?
▼初心者でも楽しく学べるおすすめコーヒー本を、こちらの記事にもまとめています。
「たぶん彼女は豆を挽く」の口コミ
さいごに、口コミを紹介します。
一見コンパクトな本の中に、著者の自然体な感性がギッシリ。
手に取って、コーヒーの世界をのぞいてみてくださいね。
「たぶん彼女は豆を挽く」まとめ
この記事では「たぶん彼女は豆を挽く」を紹介しました。
今回再読してみたのですが、やっぱりいい本。
慌ただしい日が続いても、コーヒーを淹れたり飲んだりする時間は頭をやわらかくして。
コーヒーとのお付き合いを、もっと楽しんでいきたいなーと感じました。
この本が、次はみなさんのきっかけになればうれしいです♪
家カフェやコーヒーに興味がある方は、この機会に足を踏み入れてみてくださいね。コーヒー好きの人は、もっとコーヒーが好きになること間違いナシ。とってもおすすめの1冊です。
ではまたすぐに!
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